回避性人格障害とは

回避性人格障害について

不安や恐怖感が強い障害は様々ですが、その中で最も不安が強いのが、この「回避性人格障害」です。

他人からの拒絶、批判を恐れるあまり、最初から人間関係を回避しようとします。

恥をかくことに非常に敏感で、そうした危険があれば、他人と関わろうとすることをやめます。

失敗や批判を恐れるあまり、新しい事に挑戦せず、特に仕事などは責任の軽いものばかりを選びます。

不登校や出社拒否などの人の約半分は、この「回避性人格障害」を伴うとも言われています。

この人格障害は昔ながらの村社会的・日本的な性格と言えるでしょう。
他者中心的で、他人の感情を損なわない、自己を主張しない控えめな文化にはそれほど問題が起こらない症状です。
この人格障害の発症は特に母親による「過保護」などの結果、自分で判断することの能力を欠き、衝突の耐性を学ばないままに社会や学校に出て、症状が出てくるということです。
この人格障害の最大の特徴は「失敗や周囲からの拒絶、否定的評価を回避しようとすること」です。
しかし、その根底にあるものは「低い自尊心と低い自己評価」であることは明白です。

他人には受け入れてもらいたい気持はあるけれど、自分には他人に評価を受けるほどの価値がないと感じているため、その欲求を他者に伝えることができないのです。

拒否されることに対して、極度に敏感で傷付きやすく、嫌われたりバカにされたりするのを恐れ、対人場面や社会生活を避けるようになります。

その結果、社会生活から引きこもり、責任の軽い仕事ばかりを選ぶと言うことになっていきます。


回避性人格障害のおもな特徴は以下となります


以下の項目の中で3~4つ以上あてはまる項目があれば、回避性人格障害が疑われます。

・自分は社会的不適格者で、長所や取り柄などなく、他者より劣っていると思っている。
・批判されはしないだろうか、拒絶されはしないだろうかとこころを奪われる。
・他者からの批判、拒否、拒絶を恐れるあまり、大切な人と会わなければならないような状況を避ける。
・恥をかかされること、バカにされることを恐れ、仮に親密な間柄であっても遠慮がちになる。
・好かれているという確信できなければ、人と関係を持ちたいと思わない。
・自分が人とうまくつきあえないと感じるため、新しい人間関係を築こうとしない。
・恥ずかしいことになるかも知れないと言う理由で、新しい取り組みに異常なほど消極的である。




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