夢の中で夢を見て、サイコパスと闘う


夢日記 - 夢の中で夢を見て、サイコパスと闘う



どこかの病院に勤務する医師として夢が始まった。
時代は定かではないが日本である事には間違いない、周囲にいる仲間も皆日本人に見える。

自分はマーケティング出身で、その才能を活かしたいと病院の広報部に所属している。
他のメンバーも元の職業はバラバラであり、この世界では医師として学校を卒業後にそのまま医師になるケースは少ないようだ。


年に一度、全国の病院を評価するランキングが発表される審査が近づいていた。
特にホスピタリティーの評価では毎年3位と惜しい結果に終わっているため、今年こそはと意気込んでいる。

漠然とした審査員の評価という訳ではなく、様々な角度から点数が付けられ、その合計点が雑誌に掲載されるのだが、昨年は111点だった。

しかし、昨年の第1位は群を抜いており、182点という恐るべき数字を挙げた八丈島の病院だった。


そして今回、自分たちの病院に辣腕の先輩医師が赴任してきた。
彼は病院ランキングで1位を取るために来たと言ってもよい。


私は彼に意見を求められたので「恐らく、そこまで高い点数を維持させているとなると、従業員満足度が相当高いか低いかのどちらかであろう」という点と「何かしらの特別な環境状況がなければ到達できない点数」であること付け加えた。



そこで、調査会社に依頼し、昨年1位の病院に対し「売り上げ、利益率、入離職率、顧客満足度」などを調べてもらう事にした。

すると、全ての項目で高い得点が上がってきた。

一般的に高い利益率を上げるには単価を上げるか、原価を下げる必要がある。
しかし、原価を下げれば品質がおろそかになるし、単価を上げれば顧客離れを引き起こしかねない、売り上げも利益率も高いというのが、どうしても解せず、先輩医師に直接病院へ行かせてほしいと願い出た。


八丈島へはこの世界では約40分かかるが船で行ける。
話を聞きつけた同僚数名と船着き場から船に乗り、島へ到着した。


到着したその瞬間に、何故彼等がそれだけ高い数値と毎年1位を獲得できているのか理由が判明した。
それは、港と一体化した巨大なリゾート病院だったのだ。


八丈島は高級リゾート地であり、全島バリアフリー施設。
そのため特にお年寄りが移住するケースが多いのだ。

都心からも近いため観光客も多い、特に夏は海水浴客と相まって港は賑わう。


そしてこの病院では本来の病院としての業務以外に、観光客相手に飲食、物販なども並行して行っている。
恐らく調査してもらった「売り上げ」という項目にはこうした本業以外の収益も含まれている。


島の住民の多くは豪華な施設で、交通の便もよいこの病院へ診察しにくるため本業の売り上げももちろん高い。
他にサービスを提供する者が港付近でほとんど居ないため、高単価でも営業持続が可能なのだろう。


私は近くのホテルで宿泊し明日も調査したいと願い出るため、先輩医師に携帯電話で連絡をした。
他のメンバーは当日帰るため、船の手配をしている。



その夜、夢の中で夢を見た。
猟奇殺人を繰り返すサイコパス殺人犯を追いつめる刑事という立場だった。

車を尾行し、犯行現場を押さえようとした。
しかし、感づかれて車が停車する。

同僚の刑事が強硬手段を提案してきた。
機銃掃射で犯人が車から出てくる前に殺してしまおうというのだ。

相手はサイコパスであるがゆえに、もし車から出てきたら何をするかわからないというのが理由だ。


私は同意し、銃撃班に指示をした。

車の周囲に不気味な唇マークを塗布したクラシックカーが銃撃で激しく揺れていた。


犯人と思しき人物がドアから倒れ込むように出てきた。
私は近づき、犯人の顔を覗き込もうとしたその瞬間、急に犯人に掴まれ地面に投げられてしまった。

夢の中で意識が飛んだ感覚になった。

かすんだ記憶で犯人のカーナンバーが見えた、その数字は新しく入職してきた先輩医師が持つ携帯番号の下4桁と一緒だった。



朝になり、八丈島が一望できる見晴らしの丘という場所へ来てみた。
”のこぎりトビウオ”という小さな魚があちこちに見られた。

潮風に乗ってしまい、海から陸地へ打ち上げられてしまうらしく、これは早朝だけ見られる現象なのだとか。
ホテルのロビーで踏まないようにと啓示がされていた。

のこぎり部分が非常に鋭利で、踏んだりすれば大けがをするので注意が必要らしい。


丘から戻る途中、朝のジョギングを楽しむ恐らくは観光客達と思える数名が、昼間と変わらぬ薄着でこちらへ向かってきた。
私はのこぎりトビウオについて手短に話し、注意するように促しておいた。


売り上げ1位の病院は、早朝から観光客相手に営業をしていた。
また、のこぎりトビウオでけがをした人の応急処置にも迅速だった。

恐らくは彼等の収益源の一つになっているのだろう。


私は、半ば絶望感に近い感覚で、この病院相手にどうやって1位を取るべきか考えていた。



「回想」

非常に具体的で、現実世界と夢がリンクし、また夢の中で夢を見ているという不思議な状況を体験できる夢だった。
恐らく記憶の整理中、過去に見た事、現実世界で気になる事、破棄するべき記憶などが交錯して物語になったのだと思う。

本来、夢の内容はすぐに忘れてしまうのだが、今回は頭からなかなか離れないほど色濃く残る夢だった。

先輩医師はついこの間でかけた銀座の寿司職人だったし、同僚は私が20代のころに一緒に仕事をした仲間だった。

八丈島へは過去数回出かけているが、もっとリゾート化すればこの島も活性化するのになと感じていたことが、夢の中に反映されたのだろう。

いづれんにしても、非常に痛快な夢だった。



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