若くして成功したイケメンを題材に小説を書く


夢日記 - 若くして成功したイケメンを題材に小説を書く



長い景気低迷期に自分が登場していた。

ようやく回復の基調が見えてきたのはちょうど1月、今現実世界の自分が過ごしているのも1月だ。


いよいよ株価上昇の気配を感じたのか、人々は先を争うようにバイオ関連、製薬関連銘柄をぞって買っていた。
夢の中では、永遠の命を手に入れるために、間もなく開発されそうな老化防止、寿命延長の技術や製薬について関心が集まっているのだろう。


そして自分自身も、そんなバイオ関連メーカーの数社に投資をしていた。
しかし、政府が投資過熱感を警戒してか、次回の日銀会合で金利を上げると発表し、株価は横ばいになる。



自分の大学時代の先輩、蔵持という人物が北海道から帰京するらしい。
若いころから投資家として名を馳せており、今ではすっかり財界人の仲間入りを果たしている。

北海道で開発事業を手掛け、ひと段落したから戻ってくるのだという言う。


ただでさえ若くして財をなした上、超が付くスーパーイケメンである。

服は全てエルメスで、愛用の車はランボルギーニ、愛用のティッシュは1箱3000円もする。
しかし食事はマクドナルドのチーズバーガーしか食べないらしい。

大学時代の先輩といっても実際に生活スタイルを知っているわけではない。
彼の評判や噂を週刊誌などで読む限りでは、相当な変り者だという事だが、実際には礼儀正しく素朴な印象を受けたので、世の中の情報がいかにでたらめかがよくわかる。

チーズバーガーしか食べないなどというのも恐らくは当てつけだろう。


彼には婚約者が居る。
東京に住む女性だ。

その事が話題になり、インターネットの掲示板では様々な憶測を含んだ書き込みがされていた。

「どうせ捨てられる」
「蔵持とあの地味子が結婚する理由が無い」
「実は地味子も超金持ちかも」

など。

実際はよくわからないが、たしかに相手の女性は平凡な人物らしい。



蔵持は、タクシーで空港から自宅に戻る途中、国道に止めてあった自分のランボルギーニへ移動し、そのまま待ち合わせのホテルへ入った。

心なしかフロントの女性の態度もいつもとは違う。



蔵持を待っていたのは婚約予定者の、あの地味子だった。

地味子が東京へ戻ってきた理由を蔵持に尋ねると「次は九州を手掛けるため」だと言う。
そのため東京には1週間程度しか居ないそうなのだ。


地味子は心の中で、君も九州へ来るかと尋ねてほしかったのだろう。
しかし蔵持はそれ以上は言わなかった。




私はある出版社から、蔵持の小説を書いてほしいと依頼された。
あまり交友関係の広くない蔵持の数少ない友人であり後輩である自分に白羽の矢が立ったのだ。


しかし目立つことをが嫌いな蔵持の事、そんな自分を題材にされる小説など断られるに決まっている。
だが、私自身が何より蔵持に関心があったので、ダメ元で打診をしてみることにした。


すると、予想に反して快諾してくれた。
しかし条件として1点、婚約者の事には触れないようにと・・・。


物語を綴る当たり、蔵持の事をいろいろ調べ始めた。
彼はその淡麗な容姿と年齢に見合わぬ大成功者として世の中の嫉妬を一身に浴びているが、相当な苦労人で努力家だとわかった。

実家は群馬県と福島県の境にある赤春名市という火山地帯。
その河口付近にある湖に、浮かぶように建てられた神社の守り人として、実家は代々伝わる神主だ。


彼はそんな保守的な家系に反抗して、様々なビジネスや投資に打ち込んだようだ。
しかし運命にあらがえない事も悟っており、いづれは神主として実家に戻る覚悟があるようにも思える。


蔵持は行く先々で話題になる。
パパラッチの様に取り巻きが多数いて、店に入れば写真を撮られ、誰かと会話すればあらぬ風評をまかれてしまう。


人気物の辛さが、彼を追いかけている間によくわかった。
満足にくつろげる時間もゆとりもないのだ。

しかし何故、蔵持は婚約者の事には触れに無い様に、と言ったのだろうか。
暗黙の了解で、地味子の事は触れないでいるが、触れない理由に触れる事さへ禁忌な雰囲気なのだ。


彼女に何か秘密があるのだろうか。
私の関心は、徐々に蔵持から婚約者へと移っていく。




「回想」

何度も途中覚醒しながらも、夢の続きを見る不思議な内容だった。
普通途中で夢が中断されれば、まったく異なるシーンや内容が現れるものなのだが、今回の内容は特殊だ。

設定も自分物もほとんど現実世界とは関連が無く、謎が多い夢となった。

またこの夢の続きを見そうな気もする。
どうなるやら。



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