厳密には境界性とまではいかない彼ら・彼女らの恋愛


境界性人格障害者の特徴は「不安定な自己や他者のイメージ」「感情・思考の制御不全」「衝動的な自己破壊行為」等がある。
言葉にするとややこしいが、身近な例で言うと、リストカットや空虚感、過食・拒食傾向、安易な性行為、潔癖症などがあげられる。
また境界性の「境界」というのは、神経症と精神病の境界という意味からきている。
いくつかの症状を統合し、まとめて呼ばれることも多く、広義ではうつ病もこれに該当したりする。
さて今回はそんな境界性パーソナリティー障害者、または軽度のボーダーと呼ばれる人たちが恋に落ちるときはどういう時か?という点だ。

ネットの掲示板などを見ていると、ボーダーの彼氏・彼女は最高!とか、最悪・・・など、評価はまちまち。
激しい人間関係の依存感情もあるため、告白してくれた人に対しては「この人は自分を必要としてくれている」と言う想いが、歪んだ恋愛感情へと発展する場合がある。
尽くしている自分に酔いしれている面もあるため、相手の裏切りに対しては容赦しない、また浮気をしていないか?等の「愛を確認する行為」例えばメールや電話で相手の行動をチェックするなどの行動もみられる。
相手の立場や状況などをあまり考えず行動する傾向もあるため、公共の場で恥ずかしい行為を要求したり、厳密にお付き合いしているとは言い難い状況にもかかわらず、周囲の交友関係者に恋愛中などとふれまわったりする。

上記は相手から告白された場合だが、自分から好きになる場合はどうだろうか?
この症状の方の多くは、自己評価が低い場合が多いので、相手への羨望や尊敬に対して愛情が芽生える場合がある、またそうなった場合、かなわぬ恋にならないよう、相手の悪い面をわざと見つけて評価を落とし、自ら関係性を回避する行為もみられるはずだ。

例えば思春期で同じクラスに好きな人が出来た場合、それが叶わぬ恋だと感じたらどうするか?
相手の悪い部分、例えば「食べ方が汚い」「口が臭い」「うわばきが汚い」など些細な弱点を探して評価を落とし、自分が好きになる程ではないとの拒否正当性を持とうとする。
精神的には非常に未熟であり、こうした行為は恋愛だけでなく、仕事や友人関係でも見られる。

また、もう1つのパターンとして、積極的に誘いをかけるケースもあるようだ。
非常に仕事や勉強のできる異性を見つけると、激しい嫉妬感が芽生えるが、とても敵わぬと思った場合今度はその人を取り込もうとする。
つまりは恋愛支配下に置くことで戦わずに済むような行為に出るのだと思う。
そのためかなり強いアプローチを仕掛けてくるようである。
食事への誘いはもちろん、お茶や映画のお誘いなど、いつもの消極的で社交的ではない面とは全く違う性格が出てきて積極的になる。
誘惑された者はこれらの誘いにのってファーストコンタクトを持つが、特に女性の場合、この後すぐに性行為に及ぶ場合が多いようだ。
これはおそらく性行為が「相手を手中にする」ことの最終的な証となるからであると思う。

逆に男性の場合、無論性行為への欲求は強いのだが、強いアプローチとは逆になかなか性行為への誘いは出来ないケースが多いようだ。
これは最終的な目的が「自分からのアプローチではなく、相手からのお誘い」を目的としていると思われるからだと思う。
プライドの高いボーダーはこの点が特に重要のようだ。

このように軽度の境界性・ボーダー達は、相手の評価を落として自分には必要のない人とあきらめるケースと、積極的にモーションを掛けて相手を手中に収めるという2つのケースを通じ恋愛が進行される。
しかしそれらの大半は劣等感から来る自分への補完作用が大きく、きっかけは「自分に無い物を持つ者へのあこがれ」が恋愛のトリガーになったりする。
自分の容姿に自信が無い者は容姿端麗な異性を求め、思考力に自信が無い者は頭の良い異性を求め、経済力の無い者はお金持ちにあこがれ、大半はその人の内面的な部分を見ていないため、長続きしない恋愛が多い。

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