自分の臭いが気になる自臭症


今日の口臭は大丈夫だろうか?
自分の体は加齢臭を出していないだろうか?
服の臭いは?足やブーツの中の臭いは?

など、自分の臭いに異様にとらわれてしまい、決してそんなことは無いのにもかかわらず「口臭があるから」と人と会話したりコミュニケーションすることを遠ざけてしまう。

また臭いに敏感になりすぎて恋愛や友人関係がうまく築けない。
そんな症状に悩む現代人が増えている。

自分の臭いが気になる心の病を自臭症と呼ぶが、これは逆を言えば他人の臭いにも敏感だともいえる。

誰かと会話していて異様に口臭が気になった。
また恋人や友人の体臭、部屋の臭い、服の臭いが気になった・・・などの過去の経験が、ひょっとしたら自分も臭っているのかもしれない・・・と言う恐怖心が芽生える。


完璧主義や潔癖主義の方にこれらの症状がある場合が多く、その理由は二つある。

1つ目は、健全な人間関係を築きたいため、臭いが原因で関係が崩れはしないか?という自分に焦点が向いているケース

2つ目は、純粋に相手に迷惑をかけたくないという他者に焦点が無ているケース

大きくはこの2つのケースじゃないだろうか。


根が深いのは1つ目の方だ。
なぜなら、自分が嫌われたくないという自己中心的な考えからきているので、このケースの場合、自分の臭いも気になるが相手の臭いも強烈に気なり、時として不快な態度で相手へ警告しがちとなる。
電車の車内で臭う人に対して露骨に嫌な顔をする、遠ざかる等の行為。
また、自分が相手に臭いを感ずかれないために、常にマスクをして会話をしたり、常にコロンを持ち歩いたりする人も多い。

後者の場合には焦点が他者に向いているので、自分の臭いには確かに敏感だが、他者の臭いには寛容である場合が多く、良好な人間関係を構築しやすいと言える。

多くの場合には1つ目、つまり焦点が自分に向いている「自分が好き」というケースが多い。
嫌われたくない、好かれたい、つまり自分が重要でありつづけたいと思うあまり、自臭症に陥る。

自臭症の方の場合、得てして外見コンプレックスを抱えているケースも多いと言われる。
服装、髪型、体型など、人からどう見られるか?という事に神経をすり減らし、それが過剰になりすぎて自ら人との関係性を拒絶しはじめる。

臭う自分など価値は無い、きっと恋人が出来ても嫌われるに決まっていると思い、自信喪失気味なのだ。
自臭症は過剰に意識しすぎている場合が多い。
口臭であれば口臭チェッカーなどが売られているし、日ごろのケアでどうにでもなろう。
それよりも、人の価値は「臭い」ではなく、もっと本質的な「何か」だという事に気持ちを置き換え、人間関係の根本理解を改善しなければ、永遠に自臭症に悩まされることになるだろう。

Copyright(C)spiritual-life. All Rights Reserved.